汗をかく時期になると気になる汗疹のメカニズム

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汗疹とは、夏などに大量に汗をかくことによって起きる皮膚トラブルのひとつです。これまでは肌の弱い人たちや、肌機能や体温調節の機能が発達していない乳幼児に多いトラブルと考えられてきました。

しかし、近年の異常気象による異常な暑さの影響からか、普通に仕事をしている成人たちにも急増しています。

どのように汗疹は起きるのか、そのメカニズムに迫ってみましょう。


汗疹のメカニズム

脳内から汗をかけと命令されると、汗が皮膚の奥にある汗腺に送り出されます。そして汗腺から肌の表面まで通っている汗管という管を通って汗として流れ出します。

しかし、大量の汗で汗の成分や、大量の汗で流れ落ちた角質などで汗管の出口がふさがれてしまうと、汗は皮膚の表面に流れ出ることができなくなってしまいます。皮膚内部に漏れ出すことによって炎症を起こすことを汗疹と呼んでいるのです。

皮膚の浅いところで起きる炎症は、水疱で水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)と呼びます。かゆみはほとんどないし、治療しなくても2~3日で軽快するのが特徴です。

皮膚の深いところで起きる炎症は、湿疹を伴って赤くなるため紅色汗疹(こうしょくかんしん)と呼びます。こちらはかゆみを伴い、かきむしると傷口に雑菌などが付き、症状が悪化したり、とびひへと変化することもあるため、早めに対策を立てる必要があります。

また、紅色汗疹の場合はかゆみなども伴うことから他の皮膚トラブルと間違ってしまう可能性もあります。自己判断で勝手に市販の薬で治そうとすると、汗疹などでなかった場合には症状が悪化することもあるので、早めに病院で診察を受けるようにしてください。

汗疹には早めの診断と対策が必要です。大人のあせも


痒くない汗疹もある

汗疹と聞くとなんとなく痒いイメージがありますが、できる場所によっては痒くない汗疹もあるのだそう。痒くない水晶様汗疹は特に何もしなくても2~3日で引いていきます。

かゆみを伴ってしまう紅色汗疹は、かきむしってしまうことも多く、傷口に雑菌が付着したりして症状を悪化させてしまうこともあります。

では汗疹を出ないように予防したり、出た汗疹の症状を軽減させることはできるのでしょうか。


汗疹予防で今すぐ出来ること

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いくらかゆみを伴わない水晶様汗疹とはいえ、一度起きたということは、放置しておくと症状が良くなってもすぐ再発を繰り返すということです。再発や症状の悪化を防ぐ予防や対策について考えていきたいと思います。

制汗剤は禁物
汗が原因だろうからといって制汗剤で汗を抑えてしまうのは汗疹にとってはいいことではありません。汗疹の原因は汗の出口がふさがれてしまうことです。
制汗剤に含まれる収斂効果の中には、汗の出口をふさいで汗を抑える働きがあるので、汗疹に悩んでいるときには逆効果になりかねません。
脇の下をきれいにしようとしてシートタイプの制汗剤やデオドラントシートを使うのも禁物です。
通気性や吸湿性に優れた服装
吸湿性のいい素材で汗を吸い取り、通気性の風通しの良さで吸い取った汗を乾かします。汗をすぐに乾かすことによって、汗が多量に流れ出ることによる汗管のつまりを防ぐことができます。
できやすい場所
額や首の周り、下着の締め付けなどによる胸の谷間やアンダーバスト部分、ベルト周辺や長時間座ることによるお尻の蒸れ、寝汗による背中部分などに注意します。
特に女性はメイクで顔にファンデーションを塗ることによって、顔からの汗は抑えられるものの、その分の汗が首に流れ出すので注意が必要です。
こういったできやすい部分への汗疹対策は特に念入りに行ないましょう。
汗をこまめにふき取り清潔にする
家にいるときであればシャワーや入浴によって汗を流しましょう。汗管に温かいお湯が当たることで管が広がり、つまりも防ぐことができます。

外出先ではそういったわけにはいかないため、お絞りやウェットティッシュなどでこまめに汗を拭く様にしましょう。汗を残したままにしておかないというのが一番の対策法です。


汗疹とよく似た皮膚炎

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治療法を間違うと悪化することもある皮膚炎